昨今は、ゆとり教育と学力低下問題で「公立不信」が広がりつつありますが、東京や大阪などの大都市を除いて全国的には依然として公立高校が優勢であることに変わりはありません。また今回の民主党政権が掲げる公立高校授業料実質無料化政策によって、公立高校に対する注目が集まっています。

しかし公立高校と一言で言っても、最近では公立高校に二極化する傾向が見られ、ひと括りにできない状態です。難関国立大学の合格者数を伸ばしている有名進学校がある一方で、偏差値50~55程度の中堅進学校は大学合格実績において苦戦を強いられています。以前なら中堅進学校からも難関国立大学への進学が可能でしたが、最近では有名進学校に大きく水をあけられているのが現状です。少子化の影響で定員割れを起こす高校も出てくるなど、公立高校の二極化は今後ますます顕著になりそうです。

加えて公立学校でも「中高一貫校」が新設されるなど、高校受験を取り巻く環境は変わりつつあります。

関東地方では、東京都で東京都立白鴎高等学校・附属中学校、東京都立両国高等学校・附属中学校、都立武蔵高等学校・附属中学校が新設されました。千葉でも2008年に、県立千葉高校に併設された県立千葉中学校が新設されました。

関西地方では、京都府立洛北高等学校・附属中学校、京都府立園部高等学校・附属中学校が開校しており、大阪では2008年に総合学科・演劇科・食物文化科の3学科を設置した併設型中高一貫校として大阪市立咲くやこの花中学校・高校が開校しました。こうした公立校中高一貫校は今後も増え続けると予測されています。