高校偏差値の歴史
火曜日, 5月 18th, 2010今回は高校偏差値の歴史についてみていきましょう。ここ日本で『偏差値』といった場合には、ほとんどが学力偏差値のことを意味するぐらいに偏差値と学力は切っても切れない関係ですが、こうなったのには理由があります。
この元中学教師の桑田昭三さんという方が、学力偏差値を考案したのだそうです。
[学力偏差値の産みの親、桑田昭三さん]
今から半世紀近く前、東京都の中学校の理科教諭だった桑田昭三さんは指導する生徒の高校受験失敗という経験をバネに、生徒の学力を客観的に評価できる指標づくりに情熱を注がれたそうです。試行錯誤の結果、編み出したのが統計学や心理学で使われていた「偏差値」を学習指導に応用することでした。
1957年には、偏差値で成績を評価する手法を期末テスト、中間テストなどの校内テストに初めて導入。生徒の学力が正確に把握でき、これをもとに指導して高校受験の実績は目に見えて上がっていったそうです。
『当時の受験校選びはベテラン教師の経験と勘が頼り。教師の言葉は生徒、父母にとっては「ご託宣」のようなものだった。それが偏差値によって目に見えるようになった。』と桑田昭三さんご本人は語っておられます。
その後、偏差値は「便利な指標」として、またたく間に全国に広がっていきました。
評判を聞きつけたテスト業者にも偏差値は使用され、学校の枠を超えたテストに応用された偏差値は独り歩きを始めます。高校は合格ラインの偏差値によって序列化され、中学校では偏差値に合わせてランク付けした生徒を高校に送り込むようになっていきました。